読まれる「社史づくり」の基本、保管するから活用する時代へ!

社史づくりの主な手順について

2017年10月02日 13時56分

続いて、はじめて「社史づくり」に携わるという方や今後社史を制作しようかと考えている企業の担当者の方に向けて、
「社史づくりの主な手順について」ご紹介します。
 
(1)担当者決定
社史づくりをするためには先ず、社史制作の「担当者」を決めらなければなりません。
どういった目的で社史を制作するかにもよりますが、社史づくりに必要になる企業の歴史をより多く把握している人ほど担当者に適任だとされています。
担当者が決まったら、その後はスケジュールを計画していきますが、この時点で自社にてすべての作業を行うのか、
または社史制作会社に依頼してサポートしてもらうのかを決めます。
 
(2)スケジュールや企画書を作成
社史づくりの担当者が決まったら、早速「スケジュール」や「企画書」を作成します。
どのような社史を作るのか、どういった目的でいつまでに完成させるのか、そして社史づくりに関わるチーム編成などを決めます。
これらの土台となるスケジュールやコンセプトなどが決まったら、それらを基に企画書を作成します。
企画書には、どのようなコンテンツを掲載するかについて構成案などの詳細を記します。
正史であれば、企業の創業からこれまでの歴史を年表にして記載しますし、そのほか代表からのメッセージや主な製品の説明、
さらには現社員の寄稿などを載せます。
企画書が完成すれば、企業の責任者に内容を確認してもらいOKがでれば早速社史づくり作業を本格的に進めていきます。
 
(3)資料の収集や取材
本格的に社史づくり作業が開始されると、まず始めに行うのが「資料の収集」や「取材」です。
企業の歴史を正確に文書に収めるためには綿密な資料収集が必要になりますし、見て分かる資料がないときには
関係者への取材を敢行してより詳しい確かな情報を集めます。
取材を行うまえには、インタビューを行う人のリストアップをしておくとより効率よく作業を進めることができます。
また、より詳しい情報を見つけるためには、プロの編集者やライターといっしょに取材をしたほうが効果的です。
取材相手によってきちんとアポイントを取らなければならないので、この手順で2か月から3か月ほどを要することもあります。
資料収集や取材中には、同時に社史のデザインなどを作成します。取材した内容をもとに少しずつ執筆を進めるために、
あらかじめ社史の大まかなデザインを作成しておきます。
 
(4)執筆・校正
集めてきた資料やさまざまな方へのインタビュー内容を基に、「執筆」や「校正」をします。
企業の担当者が記事を書くこともあれば、外部の社史制作会社に依頼してプロのライターに記事を作成してもらうこともあります。
大きな企業になると資料も取材量も膨大になるため、こういった外部の業者に依頼して執筆や校正をしてもらうことが多いようです。
制作した記事を何度も校正を繰り返し、事実内容に間違いがないかなどをよく確認します。
業者に依頼して記事を作成してもらうと3か月から長いと半年ほどの期間がかかることもあるので、社史づくりは早めに開始することが大切なポイントです。
 
(5)印刷・製本・完成
ここまでの作業を終えて最終確認が済んだら、やっと印刷に取りかかり製本されます。
製本された社史はこれにて完成となり、予定していた時期やイベントの際に社員をはじめ、関係者の方に贈呈されます。
 
社史作成までの手順を一挙ご紹介してきましたが、早いときで約6カ月、大きな会社や社史のコンセプトによっては2年ほど完成までにかかる場合もあるので、
社史づくりを行う際は時間に余裕をもって計画的に進められるようにしましょう。
 

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