読まれる「社史づくり」の基本、保管するから活用する時代へ!

社史の種類について

2017年10月02日 13時56分

一口に社史と言っても、記述内容によって種類分けをすることができます。
主な社史の種類として、「正史」、「通史」、「周年誌」、「略史」、「小史」、「記念誌」などがあります。
社史の担当者になった方は企業の歴史や魅力を一冊の社史にまとめるために、
以下のような種類も把握しておくとより良い社史を作りあげることができるはずです。
 

正しい歴史を網羅した「正史」

それぞれの種類を簡単にご説明しますと、「正史」は会社の責任において企業の創業時からこれまでの歴史を正しく記した書籍のことをいいます。
すべての年代における歴史をこと細かに記してあることから、当該企業の歴史を知るうえで最も参考になる書籍です。
 

企業の全体像から未来を拓く「通史」

先にご紹介した正史と同じく、創業からの歴史を記述しているものです。
ある特定の年代や分野に焦点を当てて詳しく記載されたものを「通史」と呼ぶことがあります。
中には、企業の主な製品をピックアップして製品しなどを記述する通史もあります。
 

謝意や後世に残すための「周年誌」

文字通り、創業からのまとまった区切りの年に出版される社史を「周年誌」といいます。
50年年史や100年周年誌といった名前で制作されることがあります。
記念誌と呼ばれることもある通り、現在までに至るまでの感謝や謝意を伝える役割もあれば、
これまでの歴史を後世に残すために制作されるという意味合いもあります。
 

新しい歴史をより詳しく記述した「略史」

会社の歴史を簡単に述べた社史のことを「略史」といいます。
これまでに何度から社史を発行している企業では、すでに包含されている内容に関しては略史として記述し、
その後に起きたことや歴史に関してより詳しく述べるという方法です。
 

時代や特定の人物の歴史が描かれた「小史」

全体の歴史を網羅する正史や略史などとは異なり、ある時代や特定の人物、または主な製品などに限定して記述された社史を「少史」といいます。
略史と同じような捉え方をされることがあります。
 

記念となる時に制作される「記念誌」

周年誌のように、まとまった区切りの周年に関わらず、何かイベントや記念になるタイミングに発行される社史を「記念誌」といいます。
トップの交代や記念すべき大きな功績を上げられたときなどに発行されることがあります。
記述内容は定まっておらず、企業によっては受賞内容やインタビューや関連会社からの祝賀メッセージなどを記載することがあります。
さらには、イベントや祝賀パーティーで撮影された写真などを記念誌に掲載することもあります。